新演出版マリー・アントワネットを観劇して欲しい
◆観劇予定の方へ。
思っている以上にとんでもない作品です。
リピート前提の作品ではないはずなのに、気付けばリピチケに走る危険があります。
私は初日お試しでC席を取ったものの、終演後チケット売り場に駆け込んでいました。
◆観劇を迷っている方へ。
博多座では観劇の予定がなかった人がリピートした声もありました。
どの席からもそれぞれの良さがあります。
もし、お時間があれば、観劇してみてください。
想定外の出費が続き財政が破綻した人です。
実のところ、個人の主観で感想を書くことさえも迷っていました。
「MA」が私達に向けたメッセージを蔑ろにしているような気がしてしまって。
野暮なことだと思いつつ、観劇して欲しい気持ちもあるので、壁打ち投稿します。
以下、あらすじや作品の雰囲気を少しだけ。
◆あらすじ
マリー・アントワネットとマルグリット・アルノー
同じ「MA」のイニシャルを持つ2人の女性の物語
王妃からみた民とは、貧民からみた貴族とは。
そして、私達が知っていた「マリー・アントワネット」と「MA」とは。
架空の人物も存在していますし、脚色だって言わずもがな。
でも、蓄積されていた知識だけが全てでは無いと思わずにはいられなくなるはず。
◆物語の流れ
レディ・ベスとファンタジー要素を抜いたエリザベートを足して割った雰囲気
ある登場人物が狂言回しのような立ち位置で物語は進行していきます。
厳密にいえば少し違うのですが、かなり要所で登場するので…。
史実に寄せた物語。王妃であり、1人の女性でもある半生を描いた作品です。
回顧録とも感じる演出になっている為、エリザベートも例として挙げています。
◆初演との違い
観劇していないから断言は出来かねますが、別作品と思った方がいいです
劇場で初演CDを購入しましたが、明らかに曲が増えています。
初演にあった曲もありますが、ほぼほぼ歌詞が違います。
なんなら、登場人物も変わり、歌詞から窺える人物像が違います。
初演が好きだった方も、合わなかった方も、新たな作品として是非劇場へ。
◆正直な話、座席はどこがいいのか
本当にそれぞれの良さがあるので観劇環境とご自身の視力聴力に合わせて下さい
博多座の1~3階上手下手中央全て座りましたが、それぞれで見えないものがあります。
それは1階前方でも同じです。この作品において「いい席」などないのかもしれない。
視界さえも「MA」が私達に訴えている問題の1つのようで愛おしささえ覚えます。
あえて言うならば、個人的には博多座2階上手が1番好きでした。
◆観劇は1回で抑えたいです
リピート前提の作品ではありませんが、お財布の中は軽くして観劇しましょう
手持ちには4枚もチケットがあったので、増えることはないだろう。
ぼんやりと暢気に構えて、ほぼ空の財布で初日を観劇しました。
結果、2度クレジットカードを切りました。
チケットが増えるときは増えます。その時は諦めて劇場にお金を落としましょう。
それでは、良き「新演出版 マリー・アントワネット」観劇ライフを。